事業継続計画 薬局BCPについて

BCPという言葉を聞いたことはありますか?

東日本大震災以降見聞きすることも増えたかもしれません。

または医療業界に長くいる先輩方は新型インフルエンザのパンデミックが話題になったときにきいたかもしれません。

Business Continuity Plan(BCP)は事業継続計画と訳され、医療の業界では被災時やパンデミックの際に対応するマニュアルとして認知されているかと思いますが、もともとは様々なリスクに対し事前に評価し対策し何かがあっても事業を止めずに営業を続けるための一連の施策といったニュアンスです。

我々医療業界だと、DMATとかがホットワードに上がってきそうですが、そういった部分だけでなく、一つ一つの組織単位(会社)、事業所単位(薬局や診療所など)が準備するものです。

地震や水害など広範囲に同時に被害を与える自然災害では、医療機関の診察診断、薬局の医薬品供給体制の継続は被災後の治療継続に大きくかかわります。

BCPに限らずこれまでの災害にどう対処してきたか、やどういった教訓がうまれたかなどを含めて見えてくるのが日本薬剤師会ホームページの災害対策・感染症対策ページにあります。

災害対策・感染症対策 |日本薬剤師会 (nichiyaku.or.jp)

今ではコロナの影響が色濃く感染症関連の資料が多いですね。

直接的な薬局BCP策定については東京都福祉保健局のほうで作成マニュアルが公開されています。各地域同じひな形が担当部署で公開されているものと思います。

薬局における事業継続計画(BCP)の策定について 東京都福祉保健局 (tokyo.lg.jp)

様々なリスクに対する備えが必要ですが、地域によって被害(想定)が異なるため、あなたのお店にマッチした想定と対策、準備が必要です。

地震 被害想定 + あなたの街(都道府県単位や市区町村単位)をキーワードに検索すると、あなたの環境に関わる情報がたくさん出てきます。地域によっては地震のほかにも水害、雪害、津波などの情報も必要かもしれません。

例えば東京都の地震による被害想定は東京都防災ホームページなどで確認いただけます。

地震被害想定|東京都防災ホームページ (tokyo.lg.jp)

知る・計画する : 防災情報のページ – 内閣府 (bousai.go.jp)

気象庁|南海トラフ地震について | 南海トラフ地震発生で想定される震度や津波の高さ (jma.go.jp)

その他、あなたの地域の災害時医療体制について行政のほうでどのように決めているかなど把握しておくことも大切です。

参考:徳島県における災害時医薬品等供給及び薬剤師派遣手順(改定案)についてf

なんであれ、医療にかかわるセクションが早期に事業再開し、医薬品の供給という薬剤師法第一条にもある役割を果たせることが地域住民にとっては有事の際の安心安全につながるものと思います。

自然災害のほかにも、新型インフルエンザのパンデミックが騒がれたときには新規感染症に対するBCPもひな形が作成されました。コロナが流行しどれほど活用されたかはわかりませんが・・・

新型インフルエンザ等発生時における業務継続計画(案) |日本薬剤師会 (nichiyaku.or.jp)

ソフト面を紹介しましたが、防災減災に大きくかかわるのはハード面かもしれません。

耐震診断やケガ対策などハード面での対策も必要です。

またBCP策定で終わっては有事の際に有効に機能しないかもしれません。

そのための考え方がBCM(マネジメント)です。訓練などを行い計画の評価・見直しを行い実運用に耐えられる計画にする必要があります。

身近な防災に関する情報サイト

トップページ|東京都防災ホームページ (tokyo.lg.jp)

日頃から知ってほしい情報[被害想定]|国土交通省 防災ポータル (mlit.go.jp)

防災情報のページ – 内閣府 (bousai.go.jp)

気象庁|防災情報 (jma.go.jp)

余談ですが薬局だけでなく介護関係にもBCP必須な世の中になってきているようです。

今や地域医療は医療機関、薬局、包括、訪問看護、介護、ケアマネ、介護施設、行政などなど様々な組織・個人がかかわっています。それぞれが事業継続することが有事も含めた生活を支える基盤となるでしょう。

準備ができたら薬局BCP研修会なども開催できればと思っています。